THE NARIYUKI

精神疾患を抱えた人間がおくる日常

答えのない問いかけ

 

急に思い出して、はらわた煮えくりかえるほどに怒りを覚える

 

考える脳みそがなかったら、今頃私は容疑者だろう

 

家族や夢、守りたいものが存在しなかったら

今の自分はいなかった

 

あの頃に踏みとどまれたことは事実だが、どうして今があるんだろうと憎むこともある

 

矛盾の渦の中で生きる自分はいったい何モノなんだろうと思わされる

 

だけど

 

自分を傷つけることですべてが落ち着くならばそれでいいと思う

 

そうして今日があるから

 

20そこらで作った600万の借金

性の乱れが酷かった

不倫もした

タバコも一日2箱以上吸うのが普通だった

 

パニック障害双極性障害Ⅰ型だった

 

仕事中に急に大粒の涙を流すようになった

その後御飯がプラスチックに感じるようになった

食べても吐いて食べても吐いて、身にならない

 

そうしてるうちにドアの向こうへ恐怖を感じるようになった

被害妄想だと分かっているのに

自分は殺される

銃を持ってる人がいる、ナイフを持ってる人がいる

妄想がとまらず

心臓が飛んで脈が飛んで

あまりの恐怖に意識を失ってしまうようになった

 

毎日のように意識障害を起こし、救急車を呼ばれる

若気の至りで休まず出勤

だからみんなそれを演技だと言った

 

弱い部分を見られたくない一心で強い自分でいた

 

かわいい女になりたいと悩んだ時もあった

でもその願いもむなしく

 

時には発狂して会社で暴れた

 

「病院へ行きだしてあいつがおかしくなった」

 

噂だけが私を取り巻いていた

 

本当は辛くて逃げ出したかったはずなのに

そんな自分を知っておきながら目を瞑って知らぬふり

 

誰が一番ひどいかって

 

他の誰でもない自分だったから

 

誰かを責めようとは思わなかった

自分が選んだ道ならば最後まで目を瞑って勝つまで戦ってやろうと誓った

 

大きな相手は勝てるものではなかった

 

意地を見せれば見せるほど

踏みつぶされ、振り落とされ、心身ともに粉々だった

 

社会の闇をこれでもかと知った7年だった

 

どうして私はあんなに頑張りすぎてしまったのだろうか

 

考えても考えても過去に戻れるわけでもない

今に生かせる訳でもない

 

でもどうにかできたんじゃないかと今を変える為に考えてみる

 

答えはどこにあるのだろうか

 

カウンセリングなんて受けても改善の余地もない

 

逆に悪化する症状

 

向き合えてるようで向き合えてない現実を突きつけられる

なんて弱いんだろう

 

先生に今日辞めたいと言った

 

ため息をついて、カウンセリングの停止

最終的に「君はたくましいから大丈夫です」

 

 

そうだよ

 

私は常にたくましく生きていかなければならない

 

人に頼っても人に相談しても助けを求めても

それは許される人生ではない

 

自分で道を切り開くしかない

 

誰も助けてはくれない

 

 

頼るのは俺じゃない

明日のお前だ

 

自分が自分を捨てないためには、どうすればいいんだろうか

 

勝たなくていい

負けなければいいから

 

グレーゾーンは私には難しい

 

でもそうなりたいと希望を持つことは自由